今回のゴールデンウィークは、我が母校・愛媛大学の研究室でお世話になった教授の定年退職記念行事があるため、前々から松山に行くことにしていた。
ただ、単に松山に行ってとんぼ返りでは勿体無い・・・
また、「龍馬伝」や「坂の上の雲」など、歴史好きの私にとって、四国関連の美味しいコンテンツがこのところ席巻・・・
というわけで、今回のゴールデンウィークは、どっぷり四国に浸かってみることにした。
4月30日:始発の飛行機で羽田→高知入りし、連休中は混雑が予想される桂浜・高知城を一足早く見学。桂浜龍馬像のすぐ横に期間限定で工事現場で使うような仮設の足場が出来ており、「龍馬像に大接近!」イベントをやっていたので、これはお得。ちなみにこんな感じで、至近距離で龍馬像を見ることができた。
5月1日:高知から遠く離れた、武市半平太像を見がてら、漁師町でとれたての魚を食べたあと、黒磯本陣で温泉につかる。締めは高知駅前の龍馬伝仮設イベント会場へ。
5月2日:岩崎弥太郎どっぷりの日。安芸市にある、岩崎弥太郎生家から銅像から仮設イベント会場まで堪能。おまけは釜ゆで丼で締め。龍馬の生家と弥太郎の生家は、かなりの距離があるぞ・・・
5月3日:終日松山城~坂の上の雲の舞台であるロープウェー通りに滞在。
5月4日:今治城見学。意外と見所満載。夕方からは、今回のメインイベントである、教授の定年退職記念行事に参加。OB80名ぐらいが集っていただろうか。先生も喜んでくれたかな?
5月5日:宇和島城と伊達博物館に行く。宇和島城内は大して目を引くものはなかったが、伊達博物館はかなり充実。びっくりしたのが、重要文化財の豊臣秀吉の肖像画がおいてあったこと。まさか宇和島にあるとは思わなかったのでかなり驚いた。帰りは小藪温泉でしばし安らぎのひととき。
そして、5月6日に東京に戻る。
旅を通して思ったこと・・・
高知は目だった産業がないせいか、観光に力を入れているようで、坂本龍馬一本に絞っているところがまさに「選択と集中」で、どこに行っても龍馬、龍馬。空港も高知龍馬空港、という名前になっているぐらいやから、徹底度は目を見張るものがある。龍馬伝の追い風もあり経済効果はかなりのものだろう。
それに引き換え、愛媛(松山)は、坂本竜馬に匹敵するぐらいの「坂の上の雲」という良いコンテンツがありながら、まったく有効活用できていないところがとても気になった。バイパス道路やインフラはかなりの費用を投じて整備されているようだが、コンテンツに投資して外貨を稼ぐという概念がないのか。たとえば松山城にある「坂の上の雲」の撮影場所は、人が行き来するメインの往来ではなく、天守閣の裏っかわに以下の写真のようにひっそりと存在。
これは、ひたすら本丸を歩き回ったのでたまたま見つけた。絶好のコンテンツなんやから、近くでグッズを売るなり、もうちょっと活用のしがいがあるやろう、と思った。さらに「坂の上の雲」の由来となる通りも、関係ない店が多すぎ。例えば戦艦三笠の模型を売る店とかがあってもよいのに。四十歳代を捧げて精魂込めて書いた司馬遼太郎も泣いてるで。
松山市は財源にゆとりが比較的ある自治体だけれども、道後温泉にあぐらをかいていたら、知らんでぇ~
それにしても、四国はゴールデンウィークも渋滞知らずで、とてものんびりしていて心地よく、リフレッシュできた。色々な歴史にも触れて受電完了!