サイバーテック社長ブログ

2011年3月 Archives

3月11日に発生した、東北地方太平洋沖地震。
TweetしたりFacebookに書き込んだりメールしたり、色々と考えを述べてはいるが、なんだか断片的な気がするので、まとめてみた(やっぱり、まとめるなら、ブログ?)

●原発に関して
私見だが、原発について、東京近郊エリアでは明らかに騒ぎすぎ。被爆という言葉に恐怖感がつきまとうからかもしれないが、運転中の原発が事故を起こしたチェルノブイリでも、食物等の放射線量が増えたことも含め、最終的に影響があったのが80キロ圏内。今回の件は緊急停止は成功しているわけで、そこから冷やすプロセスで放射性物質が飛散しているという状況から、全く事情が異なる。
近隣の方々には今後も含め直接影響が生じることは避けられないが、200キロ以上離れた東京の人間が右往左往するのは全くもって情けないと感じていた。経営者は社員やその家族を守るという義務はあるが、今回の件に限っていえば「外出すると交通事故に逢う可能性があるから外出しないように」というレベルで指示するもの、と私はとらえている。したがって社内に対しても原発騒ぎで何か指示を出したことは一度もなく、我が家も幼児がいるが、実家の大阪に連れていく、といったことや、ひきこもり、などは一切なく、普通に行動するようにしている(むしろ空いているから外に出た方が良い、と勧めているぐらいだ)

ただ、原発近辺で作業をしている人たちは多少なりとも直接影響が出るだけに深刻である。民間が決死の覚悟でやっているが、もっと自衛隊が積極的に動けないのか?憲法第9条の影響からか、平和ぼけはしていないか?自国民を守るために、命をかけて敵と戦うのが自衛隊の任務ではないのか?たまたま今回は他国からの侵略者といった類ではなく、放射能である。個人的には、民間が一生懸命放水しているのは、かなり違和感を覚えてしまう。


●省エネに関して
地球温暖化が叫ばれて久しいが、今回の件(地震ではなく、計画停電)を教訓に、本当に省エネ、という概念が浸透し、節電状態の生活が浸透すれば良いのにな、と思う。
今回の計画停電でも色々と騒ぎになっていたが、便利さがあたりまえの生活に慣れすぎているが故に騒ぎすぎなんじゃあないか、と思っていた。
我々の開発拠点があるセブ島ではいきなり電力のピークが来て、ぶちっと停電することもしばしば、予防策としてデスクトップPCにはUPSを併設してある。セブ島だけではなく、発展途上国や、急激に発展して電力供給が追い付かない海外ではよくあること。
今のところは当初の混乱を脱している観があるが、電力需要が高まる夏場が本当に乗り切れるかどうか。本気で省エネモードの社会が誕生するかどうかは、この夏にかかっている。


●買占めについて
普段から防災意識が低いため、ストックを確保しなければ、といった理由や、被災地に送る等々の理由で買い占めに走る光景も良く見受けられた。ただ、その中には群集心理的なものも多かったのではないだろうか。不安だから買う、といったものである。地震発生直後にコンビニでカゴいっぱいに菓子パンを買いこんでいる人を見かけた。あの山もりのパンはどうなったのだろうか?
あと、在庫を極限まで絞った、ジャストインタイム方式の物流に関しても弱さを露呈した形だ。経営効率を高めるという観点からは致し方ないと思うが、であるがゆえ、平時の備えは言われなくても各個人で実施しておかなければならない(ちなみに我が家では、前から非常用の炭火とラーメンは常備してある)


●災害を通して・・・
勤務形態に関しては考える良い機会になった。例えばこんなところ。
・緊急連絡網の設置(済)
・在宅勤務制度について(未整備)
個人的には、災害時にも強い、SNSやクラウドの有用性、といったところがさらに今後のトピックとなるのだろうな・・・とか、考えている。後はUPSが飛ぶように売れるのかな・・・


●最後に・・・自粛してほしくない!
とにかく自粛ムードはよくない。まず被災地以外の会社に元気がなくなると、長期的な復興支援どころの騒ぎではなくなる。会社だけではなく、飲食業、タクシー、スポーツ等々、特に西日本地域は電力の周波数帯も異なるわけだから、元気に活発に活動してほしいと思う。自粛してその分募金も良いとは思うが、活発に活動することが被災していない地域に求められることであり、それが国の税収に直結し、復興費用になるのだから(現実論ではなく、理想論ですが)。スポーツ等もじゃんじゃんやればよい。時折「そんな気分になれない」と言っている選手がいるが、プロならばこんな時こそやるべきなんじゃあないのではないか?
東京近郊も節電の事は第一義として考えながら、まずポジティブに活動しなければ、日本がダメになり、長期的な復興支援どころではなくなるはずだ。行動だけではなく、心の健康もしかり。。。いつまでも暗くったって何も始まらない。
個人的には、先週も帰り電車がなくなったら?等々は気にせず、もし電車動かなくなれば、会社に泊まるか、運動がてらウォーキング!ぐらいのノリで出来るだけ飲みに出るようにしている(笑)

震災直後から一貫して主張していること。それは、短期的な観点はプロを中心に時間勝負の仮復旧を急ぐ。その後は復興フェーズであり、長期的な観点が必要、ということ(短期=「復旧」長期=「復興」と使い分けている)

ちなみに、このところTwitter、Facebook等で自粛やめよう、ということを情報発信しているのだが、こういった時だからこそ、ポジティブにアクティブに活動したいですね!

先はまだまだ長いのだから・・・

さぁ、今週もがっつりと仕事をしよう!
客先でのミーティング中に「なんだか揺れますね」という話になったが、場所が頑丈で新しい建屋であり、かつ一階だったのでそれほど揺れたという感覚はなかった。ただ、揺れが異様に長いのと、本格的な揺れがおさまっても船の上にいるような感覚で穏やかな揺れが続いていたため、船酔いのような、気持ち悪い感じがした。感覚的には、距離は遠いかもしれないがけっこう大きな地震が起きたんじゃあないかな、という予感がした。ただ、大阪で遭遇した阪神淡路大震災の時みたく、いわゆる縦ゆれではなかったので(早朝だったので半分寝ぼけていたものあるが)、直接大きな被害が出るような類の地震じゃあないのかな、と、たかをくくっていた。

ミーティング後は帰社する予定であったため、品川駅港南口に向かったのだが、なんだなんだ、入口前の広場には、今までに見たことのない人の群れが。

品川駅港南口

駅構内では、電車が全線止まっていることと、避難場所に向かうよう放送されていた。だから広場にはあれだけの人が集まっていたのか・・・

品川駅から電車に乗ろうとしたが、電車はストップ。コンコースの上にある照明が割れており、落下の危険性があるとのことで下に立ち入り禁止の規制線が。

品川駅の天井照明

品川駅の非常線

安否確認のため会社に連絡しようにも全く通じない状況であり、公衆電話には長蛇の列。移動しようにも、タクシー乗り場やバス乗り場は長蛇の列で、しかも全く車両が入ってくる気配がない・・・

じっとしていても仕方ないので、携帯で連絡をすることにトライしながら、会社の方向に向かった歩くことにした。同じようなことを考えている方が多数いるようで、第一京浜はまるでデモ行進のように、歩道は歩く人であふれかえった。中にはヘルメットをかぶっていたりする人や、あふれかえる人を撮影する人もいたり。。。

ようやく会社に連絡がついたのが17時ぐらい。電話で社員が全員無事であることが確認できた。会社の方は大丈夫だということで、とにかく皆早めに帰宅するよう指示。
そうこうするうちに、携帯の電池があとわずかとなる。当然コンビニの急速充電器は売り切れ。打ち合わせしてすぐ帰社する予定だったので、予備電池やらPCなども持ち合わせていなかった。まずは一番近くで連絡が取りやすい場所に行こう、と考え、目的地を会社から自宅に変更して歩き出した。

実はこの数週間、夕方以降は本当に毎日予定が入っていたのだが、たまたま当日だけは16時以降何も予定が入っていなかった。目的地を簡単に変更できたのもそういった理由からで、悪運が強い、としか言いようが無い。。。

帰宅途中、バスに何度も乗れるチャンスはあったが、道は大渋滞で、バスに乗るよりも歩いた方が断然早いため、ひたすら歩いた。国道246号を渋谷方面に歩いていったのだが、今までに見たことのない人・人・人、の大行列。

品川を出てから約3時間ほど歩き、ようやく自宅に着いた。

ずっと歩いていたため、花粉症の私にとっては非常につらく、顔がむくんでいるような状態に。家の中は引き出しがいくつか開いていた以外は気持ち悪いぐらいに何ごともなかった。ひとまず一安心。

その後、急ぎ情報収集を始めたが、電車復旧の目処は想像以上に立っていないことがわかった。電話は相変わらずつながらないので、社内にまだいる社員たちにメールで自宅を開放する旨連絡を入れた。開放といっても会社から歩いて数時間はかかるのだが。。。

その後、電車が徐々に運転を再開していったようで、帰宅する社員・会社に泊まる社員等々に分かれた。

一夜明けてニュースを見たのだが、想像以上に津波被害が激しいようだ。報道では死者・行方不明者が1000名以上とあるけれども、そんな数じゃなくもっともっと増える(正確には行方不明のままの人が増える)のではないだろうか。

さらに、今回無事難を逃れたとしても、復興までの道のりは遠く、その過程で数字上は現れないが避難所生活で亡くなる方もいる(私の親類も、阪神淡路大震災での避難所生活中、持病の心臓病が悪化して亡くなった)。

社員の中には、実家が被災地にある者もおり、できる限りのことはしてやりたいと考えています。

被災地の方々はまさにこれからが大変。心よりお見舞い申し上げます。

あと、まだまだ余震は続いていますが、この先1ヶ月はプレートが安定しないので、大きめの地震が発生する確率が高いと聞きます。皆様もお気をつけて!

応援のつもりで25万円献金した焼き肉屋のおばちゃんが外国人だった、というだけで外相が辞任に追い込まれる、というのは異常事態。

信号無視をして道を渡ったことが産まれてから一度もない、という人は皆無だろう。

政治家先生たちは誰も彼も足を引っ張り合うだけで、外向け(対国民・対国外)の議論には興味なし。まさに百害あって一利なし。彼らは天下り官僚よりもタチが悪い。

日本伝統の合議制意思決定は捨てて、今まさに真のリーダーが求められている時。

それが難しいのであれば、次善策として、とりあえず誰も辞めるな、辞めさせるな、ということ。解散なんて言語道断。
そうすれば少なくとも、リーダーシップ欠如の中、国内は迷走するにしても、対外的な最低限の信頼はつなぎとめることができるのだから。

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