先月28日、4回目となるXML DB関連では国内最大のイベント「NeoCoreサミット2011」が無事終了した。
実は、今回のNeoCoreサミットは、趣旨をがらりと変えている。
それは、過去3回とも
「パートナーのためだけのイベント」
という色合いが強かったのだが、今回は
「サイバーテック側で言いたいことも発信しよう」
という趣旨にイベントのポリシーを設定した。
理由は、今まではパートナーのセッションのみで、自分達の考えや、他にたくさんある事例やノウハウなどを話すことが時間的にも無かったため(ちなみに前回のネオコアサミットでは、2トラック4セッション=計8セッション全てパートナーの講演!)。
むろん、パートナービジネスをやっているので、今回もパートナーにメリットがあるような仕掛けが色々とあったり、途中パートナーの講演も入ったりと、全部が全部、サイバーテック側がしゃべって終了、というわけではない。
さらに、挑戦的に色々と取り組むのが「サイバーテック」である。今までのイベントは半日だったけれども、今回初めて一日通しでやってみることにした。
冒頭は私のセッションでスタート。
今までのNeoCoreサミットでは、パネルディスカッションのモデレータを2回、最後にちょこっと告知代わりに話をしたのが1回。きちんとした講演形式で、単独で、しかも冒頭でしゃべるのは自社イベントなのに、初めてだったりする。
私のセッションでは、ベースとなる会社紹介から始まり、XMLの誕生秘話やXML DBが利用されるシーンについて、後半はNoSQLとXML DBの話を中心に行った。今回のプレゼンテーションは、サイバーテックとして「XML DBが向かっていくべき方向性」を語る上で重要なものと私は位置づけており、社内のエンジニアとも連携しながら作戦を練り、それを発表した。
というのも、そもそもNoSQLに関しては色々な意見があり、なおさらXML DBとの関係性をはっきりさせておく必要がある、と考えたからである。
理由は数年前にRDB陣営がXML DB陣営に殴りこみをかけてきた際、「ハイブリッド」というキーワードを盛んに用いて、それが割と定着してしまった、という悔しい過去があるため。「ハイブリッド=異なった物を混ぜ合わせ、本来の機能よりも高いものを提供すること」というものが本来の定義である。例えば、ハイブリッド車は、内燃機関とモーターという異なった物を用いて低燃費を実現している。
しかしながら、RDB陣営は小さいサイズのXMLを「ちょこっと」既存のテーブル構造に格納出来る機能を、あたかも「XML DBだ」と設定し、啓蒙を繰り返した。従って、「RDBは従来のテーブル構造のDB部分とXML DB双方兼ね備えている」という、矛盾した論理、かつ「嘘」が定着してしまったのである(むろん現状も「嘘」であることには変わりはない)。
イベント自体は、残念ながら今までの開催の中ではもっとも来場者が少なかった。理由として、お越し頂きたい方のみに来て頂こうというポリシーで実施したため、特に集客活動も積極的に行わなかった事もあるかもしれない(予算は別目的の広告で使うことにしました)。また、様々なイベント(クラウドEXPOなど)と重なっていた、という不運もある。しかし、それだけにお越し頂いた皆様方は非常にHotな方々が多く、アンケートの「もっと詳しく話が聞きたい」というチェックが入っている方々の数が今までの中では最も多い結果となった。
また、感想としては「勉強になりました」というものが非常に多く、こちらも狙い通り!
ちなみに、今回は時間の都合で話をしなかったが、CAP特性から見たXML DBという内容の話も実は検討していた。これは次回のNeoCoreサミット、もしくはミニセミナーで実施しようかな。
【告知】「NeoCoreサミット2011」に来場頂けなかった皆様!
今月のミニセミナー(11月18日:XML DBに関するもの・11月25日:セブ島およびITアウトソーシングに関するもの)は、今回の「NeoCoreサミット2011」の内容をベースに全面リニューアルします。記念すべき第一回は私がどちらも講師として立つ予定。二回目以降はもう登場しないかも?(笑)
・・・というわけで、是非お越しください!