40歳を超えて人生のほぼ半分以上が過ぎ、この頃改めて自分の今後について考える事が多くなってきた。今までは折り返し点を目指して遮二無二前に進む事だけを考えてきたが、そこを過ぎると次に見えてくるのは「折り返し点」ではなく「ゴール地点」。
そのゴールまでの持ち時間を如何に有効に使わなければならないか?
という事をこの頃考えるようになってきた。
ただし持ち時間は有限であり、やりたい事すべてが出来るわけではない。
私が入っている創業者の団体であるEO(Entrepreneur Organization:起業家機構)では、物事を考える際に「仕事」「家庭」「個人」の3カテゴリに分けて考えるといったフレームワークがあり、私自身も多用している。
そして、それぞれのカテゴリの中で自分の持ち時間を何にどれだけ配分するか、という「自分自身のポートフォリオ」をしっかりと組まなければならないと、真剣に考えている。現在はおぼろげながら方向性が見えてきている状況である。少しだけ触れると・・・
■仕事
「ITによる社内貢献」を行うためのサイバーテックがあり、現在はそれに全力投球しているのだが、残された人生でさらに社会貢献を行うにはどうすれば良いか?ということをこのところ考えたりしている。
いくつか方向性が見えつつあるが、形となるまではサブマリン状態で密かにじっくりと取り組んでいきたいと考えている。
理由は、あれもこれもオープンにして「走りながら考える」方式でやってしまうと時間がいくらあっても足りないので、何をして何をしないべきかを考えて、取捨選択の判断を行ってからじっくりと進めていく予定だ。
■家族
長女が幼稚園に入り、色々な行事も増えてきた。
今までよりも絶対的に時間が取られてきつつある状況だが、これは娘の成長のために致し方ないと考えている。
■個人
とりあえず歳をとってから出来る趣味として「囲碁」「将棋」を取り置きしている。「ゴキゲン中飛車」などの最新戦法の動向も気になるが、時間をかけないように心掛け、敢えて目をそらしている。
残るはモータースポーツと、最近始めたゴルフ。正直悩んでいる最中だが、これから時間を投資し、そこそこの腕前まで持っていかなければ役に立たないゴルフよりも、昔のレース経験でドライブできるので練習要らずのモータースポーツ中心でいこうかと考えている。
理由は以下の2つ。
1)ゴルフは仕事にもつながる可能性がある趣味なのだが、仕事の側面支援というメリットよりも個人的な時間の許容範囲を超えて他の要素(仕事・家族)に食い込み、デメリットを引き起こす可能性が高い。家族関連の時間が増加傾向にあり、かつ仕事でも新しい取り組みを模索している現状では、それらにかける時間は死守しなければならない。
2)モータースポーツのうち、箱レース(通常の車でのレース)は問題ないが、レーシングカートの方は歳をとると乗るのは体力的になかなか厳しくなる。ゴルフは距離こそ飛ばなくなるものの、歳をとっても楽しめるスポーツであるため急いで今やらなくても良いスポーツではなかろうか。
あと個人カテゴリでいうと、趣味ではないが仕事を強力に側面支援することができる事として「英語力の向上」がある。このところはさほど取り組んでいなかったが、頭が柔らかい、若いうち(といってももう40歳台だが)にやっておくに越したことは無いはずである。
さらに、仕事や個人両方に関連する事として、夜の飲みがある。こちらは重要な場合などを除き、極力控えようと考えている。健康のためという理由もあるが、それよりもむしろ、そこをカットすることで貴重な時間を色々な事に配分したいがゆえである。
そんなこんなで、ちょっと大きな組み換えが発生しそうな「自分ポートフォリオ」の再構築を、今は楽しみながらあれこれ考えているところである。