サイバーテック社長ブログ

2020年3月 Archives

新型コロナウィルス(COVID-19)の影響でフィリピンではマニラで実質的ロックダウン(正確にはロックダウンという言葉は使われておらず、強化されたコミュニティ隔離:enhanced community quarantineという発令となっています)が行われていましたが、セブ州(セブ島・マクタン島など)でも以下の通り実質的ロックダウンが開始しました。

  • セブ市:3月28日正午から4月28日正午まで(ただし,変更の可能性あり)
  • マンダウエ市:3月30日から追って通知する時点まで
  • ラプラプ市:3月29日から4月14日まで(ただし,変更の可能性あり)

欧米で行われているようなロックダウンと異なる点は、フィリピンの主要なビジネスがアウトソーシング・BPO系となるため、セブITアウトソーシングセンターもBPOという区分となり、以下のように生活必需品に関する施設の次に事業継続が許可される事業区分となっています。

(1)生活必需品や食料・医薬品生産活動に関わる施設(市場,スーパーマーケット,商店,コンビニ,病院,診療所,薬局,ケータリング・配送,給水所,食品加工・医薬品生産の工場,銀行,送金サービス,電力・エネルギー・水,通信業)のみ営業可とし,これらは最低限の労働体制及び適切な距離確保措置を講じる。

(2)アウトソーシング(BPO)産業は,最低限の労働体制及び適切な距離確保措置、かつ宿泊施設もしくは輸送手段を従業員に提供することを条件に稼働を維持しても良い。

当社においても、3月25日の実質的ロックダウンの可能性発表から準備を進め、とにかく情報ソースはメディアや噂ではなく、必ず政府発表のオリジナルソースのみ信じる、というポリシーで情報収集から開始し、滑り込みですが対応を行いました。

基本的には実質的ロックダウンとなるので、パスを保有する人が最低限の外出をすることしか出来ません。セブITアウトソーシングセンターではテレワークを進めてきており、ほぼ完了していますが、セキュリティの関係で、どうしても持ち帰ることが不可能なオペレーションが存在します。

セブITアウトソーシングセンターが入居しているビルでは、ベッドを持ち込み泊まり込みで事業を継続している企業もあるようですが、我々は以下のようにサイバーテック号として車をチャーターし、同時に許可証も会社から発行するとともにスタッフは外出許可証も入手し、なんとかオペレーションを継続することに成功しました。

サイバーテック号の写真

一方で、日本はこの週末、外出を控えるようなアナウンスがありました。私は家族を代表して食材を買いに行きましたが、生活道路でもある都内某所の有名な花見スポットを通ると人はまばらで、屋台も全てクローズされていました。現状は法的拘束力がない日本ですが、それでもここまで出来る!という、日本人の美徳というか、すばらしさを感じました。

そのような状況の日本ですが、新型コロナウィルスへの対応がのんびりしているように海外から見られています。世界一の高齢化社会である日本のダメージは大きそうですが、新型コロナウィルスにより亡くなった方が非常に少ない現状を見るに、BCG接種が実は効いているとか、ハグ文化が無いからとか、マスク着用率が高いから、あるいは国民皆保険制度で初期症状のうち収まってしまっているなど、色々な説があります。偶然の産物として、日本人の免疫力が実はコロナウィルスに打ち勝っていた、という事であれば、モデルケースとして海外に展開出来れば良いですね。

28日の安倍首相の会見で「長期戦になる」というメッセージがありました。私見ですが、新型コロナウィルスが完全に消える事は無いはずなので、新型コロナウィルスが通常のコロナウィルスと同様のコントローラブルな状態になり、風邪やインフルエンザレベルまで致死率が早く下がり、経済も通常モードに戻ることを祈りたいと思います。

◎参考:セブITアウトソーシングセンターがある、フィリピン セブ州 マンダウエ市からの公式アナウンス文書「EXECUTIVE ORDER No.67 Series of 2020」(PDF 全9ページ 約463KB)

世間というか世界的に大騒ぎになっているコロナウィルス。日本国内のお話ですが、厚生労働省のサイト※によると、季節性のインフルエンザでも、年間約1000万人がかかり、間接的な事例を含めても年間に約1万人が死亡しているそうです。インフルエンザの治療薬が無かった当時は、自宅でおとなしくするだけしかなく、余り存在意義が無いので検査キットも存在せず・・・そう、今の新型コロナウィルスと同じ扱いです。
そして、あくまで感覚的なものですが、逆に季節性インフルエンザの流行は、例年よりもこの冬は低かったのではないでしょうか。要は感染症にかかった人数をマクロ的に見るとプラスマイナスゼロかもしれず、逆に情報が拡散し、経済の停滞などで立ち行かなくなる業態なども多く存在する方が深刻な気がします。過度に中国依存していたような旅館などはカントリーリスクも織り込むべきところを考慮していなかった???
しかしながら、そういったことを差し引いても、業界によっては、立ち行かなく店舗や会社が多数発生し、自殺者や孤独死なども増加するんじゃないでしょうか。それはそれで考えなければならない大きな課題になると思います。
少なくとも、個人的には、手洗いの重要性を改めて知る事が出来ました。日本人は危機に強くまじめですから、今回の騒ぎで、今後毎年、インフルエンザの流行が抑えられると良いのですけれどね。

とりあえず、私のほうで出来る事として・・・

◎マスクを無料配布
除菌用のアルコールは以前から設置していました。そして、たまたま在庫があった使い捨てマスクの無料配布を実施しています。それ以外は、現時点では騒がずに普段通り業務を進めており、毎月の社内懇親会も普通に実施しています。写真の左端にあるのは、そのときに残った柿の種と、普段いつでも食べることができる、無料のおやつです。(笑)

新型コロナウィルス対策と無料のお菓子

◎外食を積極的に行う
私は普段あまり外食をしませんが、客足が遠のき大変な飲食業界の応援がてら、こういう時こそ、普段なかなか入れないお店に行ってみるのもどうでしょうか。先週末は、赤坂のハンバーガさんや、横浜にある個人店の有名なラーメン屋さんに行ってみたり、普段はアジア系外国人が常に数十人は並んでいる渋谷のお寿司屋さんに行ったりしました。いずれも全く待たず、かつ店の中もがらがらで、人との距離も近くなく、快適でしたよ!

◎子供は暇を持て余す?
うちの子供たちが通う学校では、毎年のようにインフルエンザで学級閉鎖となりますが、今の一斉休校となっている状況は、それがずっと続いているような感じでしょうか。都会では特に核家族化が進んでいるため、共働きのご家庭で、子供たちの面倒を見てくれる方々がいない場合は大変ですね。新型コロナウィルスの事がまだよく分からなかった当時の判断としては正しかったと思いますが、重篤になる可能性が高いのはお年寄りや疾患を持っている方という事が分かってきた現状、もう少しトーンを下げても良いんじゃないでしょうかね。
そのような中、文部科学省から、暇を持て余している子供たち向けに以下のようなWebサイトが公開されています。具体的なコンテンツがUPされているわけではないですが、リンク集としては便利なようです。
文部科学省:子供の学び応援サイト
https://www.mext.go.jp/a_menu/ikusei/gakusyushien/index_00001.htm

また、当社と関係性が深いフィリピンでは、入国制限やマニラの閉鎖など、さらに大規模な対策を打ち出していますが、フィリピンのセブ島を中心に事業を展開するQQイングリッシュでは、日本の小学生に毎日10万人分のオンライン英会話レッスンを無料で提供しています。朝の9時から6時まで、いつでも、何時間でもグループレッスンで英語が学べるので、我が家でもとても重宝しています。
QQイングリッシュ:10万人分の無料英会話レッスン
https://qqenglish.page/forchildren/

◎最後に・・・
新型コロナウィルスは終息せず、今後もインフルエンザと同じように、ずっと続くものだと想定しながら人類は付き合っていくべきではないでしょうか。メディアはもう少し騒がないようにしてもらえないかと思いますが、今は日本だけではなく世界中に騒ぎが広がっており、かなりアンコントローラブルな状況になりつつある気がします。私としては、出来るだけ普段通りに、粛々と過ごしてゆこうと思います。

※参考:インフルエンザに関する厚生労働省のサイト
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/02.html

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