AI向けのアノテーションには、対象業務などにより、様々な種類が求められます。今回は、複数あるアノテーションのうちの一つとなる、セグメンテーションという手法にフォーカスして、フィリピン(オフショア)で作成するメリットについてご紹介していきます。
アノテーションとは、あるデータに関係のある情報をタグやメタデータで結び付け、注釈の形式で情報を与えることです。アノテーションを行う対象となるデータはデータセットと言われますが、データセットには様々な種類が存在します。
例えば、テキストデータや画像データ、音声データなどのデータセットなどがアノテーションされる対象となります。そして、アノテーションの一手法であるセグメンテーションは、データセットに対して境界線を付与するとともに、それぞれのクラスに対してタグ付けを行う手法となります。
上記で述べたように、アノテーションされる対象には、様々なデータセットが存在します。用途によって種類や作業内容が変わってきます。
これら3つのデータセットが代表的なものになります。これらすべてに共通するのが、精度を向上させるには膨大な量のデータが必要になるということです。また、データのクオリティによっても大きく結果が変わってしまうので、データセットは品質が高いものを出来るだけ多く作成しましょう。
セグメンテーションに使われるデータの種類は、一般的に画像データがメインとなります。
まず、簡単に流れをご説明します。
アノテーション作業をオフショアへ委託することを考えた場合、AIで解決したい対象業務やそれに伴うモデルは既に整っていると思いますので、後は学習対象となるデータセットを作成もしくは準備を頂くとともに、依頼内容をより明確にしましょう。対象となるデータセットが多ければ多いほど、より正確な結果を得ることが出来るので、多めに用意しましょう。依頼したいことが明確であれば、そのデータセットに対するアノテーション経験が多く、条件にあった企業を選び、依頼するという流れがよりスムーズになります。
テレワーク全盛の世の中ですので、オフショアベンダー、もしくは国内ベンダーという区別はあまり必要無いと思いますが、アノテーションの依頼内容にずれが生じないよう、オフショアの場合は特に経験と日本語コミュニケーションがどれだけしっかり取れるか(理想は日本人が窓口であることがベストです!)、注意しながら依頼先のアノテーションベンダーを検討してみることをお勧めします。
では、セグメンテーションをオフショア企業に依頼するメリットはどんなことがあるのでしょうか。
メリットは大きく分けて二つあります。
一つ目は、費用になります。オフショア委託候補となるエリアは、日本と比べ人件費が安く、案件の単価も比較的低いため、日本国内の企業にアノテーション作業を依頼するよりも、より安価にアノテーション業務を実施することが出来ます。セグメンテーション作業は、画像一枚あたりの作業量が、アノテーションの中では比較的簡単なバウンディングボックスの付与作業よりも作業量は膨らむ傾向となります。したがって作業時間もそれなりにかかりますので、アノテーション作業に携わる人件費の増加、つまり総コストも増えていきます。日本国内のベンダーにセグメンテーション作業を依頼すると、必要となる作業工数に伴う人件費はどうしても高いため、セグメンテーションの対象枚数が増えればさらに作業にかかる総費用も高額となります。
二つ目が経験になります。前述したことと少し重なりますが、ネイティブレベルの英語力を有するオフショア拠点は、アノテーション作業が比較的安価に依頼できるということで、日本だけではなく、海外の企業からも数多く依頼されます。そのため、アノテーション作業の経験を積んでいる人材が多く、しかも単価は日本より安いというのも大きなメリットになります。
手前味噌ながら、サイバーテックがフィリピン セブ島に有する自社オフショア拠点「セブ ITアウトソーシングセンター」では、日本人によるディレクション・プロジェクトマネジメントを実施しており「日本品質・安心・低価格」なアノテーション(セグメンテーション)サービスをご提供しております。
セグメンテーション作業をについて、ここまで説明したように、アノテーション仕様が決まっていると単純作業となり、時間がかかるセグメンテーションのような仕事は日本国内ベンダーではなく、日本語コミュニケーションに問題が無いオフショアベンダーに依頼したほうが費用も抑えられ、尚且つクオリティも日本で依頼するのと変わらないような結果が期待できます。セグメンテーションの依頼を考えていらっしゃる方は、フィリピンにある、弊社の「セブITアウトソーシングセンター」への依頼も是非検討してみてください。
ライター:aya
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