セブ島でのアノテーション・AI開発~セグメンテーション~

近年、益々便利になっていくAI技術ですが、今や多くの業態で活躍しています。
そして、さらなる進化のため、多くの新技術が開発されています。

大阪にある、日本一長い商店街として有名な「天神橋筋商店街」では、AI技術を使って自動決済ができる「無人コンビニ」サービスが試験的に開始されました。今後広く普及を目指していくようです。実際にAIが人に代わって、サービスを提供する時代が来ることでしょう!

◎ニュースはこちら:
カメラ・重量センサー・AIで管理『無人コンビニ』が天神橋筋商店街に関西初オープン

また、Googleの子会社「ウェイモ」社は、2018年にAIが運転する、運転手のいない「無人AIタクシー」サービスを既に開始しています。実際に乗客を乗せた有料サービスは世界でも初めてで、開始当初は補助的に人が乗ってサービスをしていましたが、今後は完全に無人運用を予定しているそうです。一般車両や、貨物車にまで転用されて行くと楽しいですね。今後に期待しましょう。

このように、様々な分野でAIの活躍が見込まれています。
近い将来、あらゆる企業でAIシステムの開発が活発に行われる時代になるのかもしれません。

サイバーテックでは、校正支援(ゆらぎ検出)のAIシステムを自社開発していますが、そのほか、AIシステムにとって不可欠となる、教師データ作成(アノテーション)の事例が数多くあります。
ここではAIに求められる、学習データ(データセット)の作成についてわかりやすく解説していきます。

前回は、AIの学習に欠かせない「アノテーション」と言う作業をご紹介しましたが、今回は色々あるアノテーションの中でも、「セグメンテーション」について詳しくご紹介していきたいと思います。

セグメンテーションって何?

アノテーションの一種となる、セグメンテーションとはいったいどんな作業でしょうか?
セグメンテーションとは、一般的に「分類すること」「区分」「区分け」といった意味を持つ言葉です。マーケティングにも用いられる言葉で、例えば顧客リストを様々な内容で細分化し適切なターゲットを導き出すときに使われています。

AIシステムの開発では、主に画像の分類を行うためのデータセットとして使われます。単に画像と言っても色々な要素が組み合わされて、1つの画像になりますよね?
例えば下の画像では車や木・歩道、空、他にも細かいものがたくさん写っています。

セグメンテーション画像

AI開発で使われるセグメンテーションは、右の画像のように写真に写っているものを分類した上で、それぞれが何であるかという情報を付与します。すると分類された一つ一つが意味を持つ情報となりますが、この画像情報をデータセットとして、AIシステムの開発においては、数千から数万データを取り込んで学習させることで、AIが対象物を認識することができます。それが何かを判断するということですね。

さて、先程ご紹介したウェイモ社のAIを使った無人のタクシーにもこの技術が使われています。タクシーに搭載されたカメラで障害物を感知してAIが車を操作しますが、そう考えると、とても身近に感じられますね。

その他にも、

  • 人の顔を認識するAI
  • 背景を認識するAI
  • 商品の数をカウントするAI

など、セグメンテーションを活用しているAIのシステムは多種にわたります。
ただし、このセグメンテーションの作業にはひとつ問題点があります。

それは、大量の画像を人間の判断で、かつ手作業でセグメンテーション作業をしなければならないという事です。これだけの作業をするにはそれなりの画像枚数に対してセグメンテーションを行う必要があり、作業者の工数から考えると多大な人件費が掛かるため、AIシステムの開発コストも上がってしまいます。なぜ多くの画像データをデータセットとして準備し、学習データとして取り込むことが必要かというと、AIにしっかりと学習させて、経験を積ませるためです。データセット自体が高精度でアノテーションされていることはむろん不可欠ですが、AIに学習させるデータ数が多ければ多いほどAIの精度が上がるという事ですね。

そこで推奨するのが、オフショアでの作業です。
サイバーテックでは、経験豊富なフィリピン人オペレーターやアノテーターが様々なアノテーションプロジェクトに取り組んでおります。フィリピンは人件費が安いため、日本人オペレーターの代わりにセグメンテーション作業を安価で行うことができます。
ご興味がございましたら、お気軽にお問合せください。お待ちしてます!

ライター:KOIZUMI

御相談、ご質問はこちら

サービスご案内資料や、特別資料「神は細部に宿る~アノテーションを駆使したAIシステムの精度向上」がダウンロードできます。

最新事例の公開情報や、イベント・セミナー情報をお届けします。

pagetop ボタン
サイバーテックお知らせ画像
©2018 CyberTech corporation ltd. All Rights Reserved.