Webサイトの運用保守はサービス提供会社によって様々ですが、大きく以下の3つの形態があります。
現在のWebサイトの運用状況や、課題、目的によってサービス内容が異なりますが、代表的な例として上記3つのサービスの特長や費用について順に見ていきます。
一つ目のサービスは、Webサイトをお持ちでない方や、既存のホームページをリニューアルする際に検討対象になるサービスと思います。Webに関する知識やスキルが無い場合でもホームページの制作、運保保守・管理を一括で委託することができます。またパッケージとして提供されていることが多く、明朗会計で短納期というのもポイントです。一方で、制作過程については合理化が進んでいて、細部の要望は通りづらいというデメリットが存在します。
もう一つ制作コストが安く抑えられる理由として、長期の運用保守を前提としていることが挙げられます。Webサイトの管理権限は代行業者側にある場合が多く、契約期間中はWebサイトの修正更新の有無を問わず所定の運用保守費がかかります。この運用保守の内容についてはホームページコンテンツの一部の修正(テキストや画像など)に限られる場合があり、大幅に改修が必要になる際には別途オプション費用がかかることがあります。短期間での運用保守費では安く映っても数年間保有するとそれなりの費用になるので、その点は事前に要検討です。
二つ目は既にホームページをお持ちの方が対象となりますが、現在定常的に行っているホームページの記事やLP、バナーの制作といったコンテンツに関するホームページ運用保守を代行するサービスです。SEO対策の一環として考えられることが多く、コンサルを含むサービスもあります。社内チームで制作を進行し、タスク指示する場合の費用は比較的安く抑えられますが、コンサル主導の元、制作を代行する場合ですとかなり高額な費用になるケースもあります。予め委託するタスク内容が決まっている場合は、どのタスクについて運用代行をするかを選択できるケースもあれば、月額のパッケージとして提供されるケースもあります。サイト所有権が自社にあることや、Webサイト運用保守についてのノウハウがある程度溜まっているので、選択肢は数多く考えられます。例えば、ホームページ上でマーケティング戦略などのプロモーション分野に注力する際は、社内でキャンペーンの発案や、記事原稿を作ることに専念し、コンテンツ制作は外部に委託してWebサイト運用保守業務を仕分けすることで業務効率化を図ることができます。
安全で信頼性の高いWebサイトを24時間365日ユーザーに提供するためにはWebサイトが稼働している環境にも配慮しなければいけません。最後はサーバーや、データベース、ソフトウェアなどのインフラ中心の運用保守サービスです。具体的な運用保守内容については前回の記事で紹介していますので、そちらをご覧ください。3つのWeb運用保守の中では最も専門性の高い領域と思います。ユーザー数が増え、ホームページの規模が大きくなってくると必然的にニーズが高まってきます。費用については月額1万円程度のライトなものもあれば、規模や内容に応じて都度見積りとなるものなど様々あります。お客様都合で止められないサービスや、オンラインマーケティング事業の要となっているWebサイトがある場合は不測の事態に備えてインフラ面での運用保守代行を検討するとよいでしょう。
Webサイト運用保守は通常、数か月という単位で完結しません。長期計画になれば当然、やりたいことや目的も変化していくわけですが、Webサイト運用保守の内容についても臨機応変に設計できるのが望ましいです。オールインワンのパッケージは安心感がありますが、長期では割高に映ることもあります。また、運用代行業者変更の際には引継ぎも発生しますので、将来を見越して社内にノウハウを貯めていくことも重要です。ニーズとサービス内容が過不足なく合致しているか、また費用は適切かをよくチェックして効果的なホームページの運用保守をご検討ください。
ライター:yamachan
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