本格派XMLデータベース(XML DB) 「NeoCoreEX」の機能詳細について紹介します。
「NeoCoreEX」では、高速全文検索エンジンをAPIレベルで組み込み、格納されたXMLファイルに対し、高速且つ高度な検索を可能にしました(Enterprise Editionのみ対応)。これは、ドキュメントやナレッジをXMLデータベースに格納した場合に、類似検索、キーワード検索、属性検索といった強力な全文検索機能が必要とされるからです。
※現在はNeoCoreシリーズに統合され、製品名が「NeoCoreEX」に変更されております。
「NeoCoreEX」では、複数のXMLファイルを一つのバインダファイルにまとめる「バインディング機能」を更に進化させました。「フォルダDB機能」では、XMLファイルを格納と同時に、任意のルールに従って自動的にバインディング(紐付け)することが可能です。これにより、フォルダ内のXMLファイルを一つに束ねた形によるタグ検索・更新・削除や、データの横断検索・一括更新が簡単に行え、階層的なフォルダ一つ一つを仮想的なデータベースとして扱えることが可能となります。
「NeoCoreEX」には、GUIベースの高機能のXMLデータベース管理ツール「DXE Manager」が標準で搭載されています。XMLファイルをドラッグアンドドロップするだけでデータファイルを「NeoCoreEX」のデータベースに格納する事ができます。つまり導入初期段階で必要なデータベースの作成、設定、XMLデータのインポート作業において、マニュアルを見ながらコマンドを発行するなどといった面倒な作業が一切不要です。
また、「DXE Manager」には、XSLによる変換結果の確認やXPath式の自動生成、XQueryによるシミュレーション、インデックスの付与など、XMLデータベースを使ったアプリケーション開発を支援するための豊富な機能を搭載しています。 また、「DXE Manager」と同等な機能を実現可能なCUIベースのツール「Xlncmd」も利用可能で、バッチコマンドやシェルスクリプトの中で利用することで様々な運用コマンドを開発することが可能です。
DBの管理・運用 |
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XMLアプリケーションの開発支援 |
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「NeoCoreEX」は、「DXEクライアントAPI」「DXEサーブレット」「DXEローカルAPI」の3種類のAPIを備えています。
「DXEクライアントAPI」は、DXEサーバと同一ホストでも異なるホストでも実行可能で、トランザクションはAPI単位でのオートコミットとなります。(DXEManagerでのデータアクセスは、このAPIが使用されております。)
「DXEサーブレット」は、DXEサーバがインストールされたマシンで実行可能で、明示的なトランザクションの宣言が行えます。XMLデータや他のインターネットメディアタイプを返すことや、サーバサイドで一連の処理を一括実行し、結果のみをプログラムに返すことが可能です。また、DOMを使ってXMLStoreの内容を直接読み書きできます。「DXEクライアントAPI」と「DXEサーブレット」をうまく組み合わせて使うことで、ネットワーク負荷が少なく高速に動作するXMLデータベースアプリケーションを開発することが可能となります。
「DXEローカルAPI」は、「DXEサーブレット」と同じく、DXEサーバがインストールされたマシンで実行可能で、明示的なトランザクションの宣言が行えます。DOMを使ってXMLStoreの内容を直接読み書きすることが可能です。また、単体で起動するJavaアプリケーションで、それ自体がXMLキャッシュの機能を持ちます。
「NeoCoreEX」は、オブジェクトデータベースと各種XMLプロセッサを搭載した統合的なXMLサーバで、GUIによる直感的な開発環境と、各種アプリケーションプログラムインタフェースを標準で搭載しています。
「NeoCoreEX」は、「ロックキャッシュ」と「非ロックキャッシュ」の、2種類のXMLキャッシュを実行することが可能です。
「ロックキャッシュ」では、ライトロックは同時に一つの処理が実行可能です(リードロックは複数処理の同時実行が可能)。また、ロックされるデータは64kbyteのページ単位でロックされます。
「非ロックキャッシュ」では、複数処理の同時実行が可能となります。これは、読み込みを開始するとトランザクション処理開始前のスナップショットにアクセスを行い、他のユーザのロックキャッシュを用いた変更はスナップショットに反映されませんが、リフレッシュを行うことでスナップショットを最新状態にすることが可能です。尚、キャッシュのリフレッシュ間隔はデフォルトで10秒、最小で1秒まで調節できます。
「NeoCoreEX」のトランザクションはACID特性を完全に満たしており、ロールバックの際は、トランザクション処理中に作成された、ライト・アヘッド・ログを破棄することでデータベースの内容をトランザクション開始時点の状態に戻すことが可能です。また、複数階層のトランザクションや2フェーズコミットにも対応しており、複雑な更新制御を容易に行うことができます。
更に、アーカイブログを有効にすることで、ディスク障害などでデータベースディスク障害などでデータベースが破損した時には、最後のバックアップとアーカイブログからデータベースの内容をディスク障害直前の状態に復旧することが可能です。
「NeoCoreEX」では、様々なバックアップ方式を選択することが可能です。「オンライン・バックアップ」では、ユーザが書込みを行っているときにもバックアップすることが可能で、オンライン・バックアップ中はログの伝播を遅らせることで、一貫性の取れたスナップショットを確保します。
「差分バックアップ」では、データベース内の、前回のバックアップから変更された部分のみをバックアップすることが可能です。
「非同期レプリケーション」では、データベースの複製(レプリカ)を作り、データベースの変更を非同期にレプリカに反映させることが可能となります。
「NeoCoreEX」では、共有型ディスクと複数台のハードウェアを用いて、フェイルオーバクラスタシステムを構築可能です。
「NeoCoreEX」のインストール時には、ウィザード形式のインストーラーで、容易に導入が可能です。
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