弊社のXMLデータベース「Cyber Luxeone」が、株式会社ソキウス・ジャパンが発行している「月刊オープン・エンタープライズ・マガジン」の特集記事内にて紹介されましたのでご報告いたします。
XMLが最初に市場に登場してから10年以上が経過した。その間、XMLに対する評価は大きく変化してきた。複数媒体への対応が可能な文書作成用言語のSGMLをもとに開発されたため、当初はドキュメント分野の技術として見られる傾向にあったが、現在では柔軟なデータの管理と統合を可能にする基盤技術として位置づけられている。
早期からその技術的優位性を理解していたベンダーやユーザー企業はそれほど多くなく、XMLに対するユーザー側の理解度や市場での認知度の低さと、それに伴う技術者や対応製品の少なさが、XML技術の導入・普及を妨げる大きな要因になっていたが、なかでも最大の障壁は、XMLを解釈するパフォーマンスにあった。
2000年頃から、柔軟なデータ管理を実現するXMLデータベースも登場したが、処理性能は依然として大きな課題だった。Webアプリケーションが普及するにつれてWebサービスがアプリケーション統合の中核技術として認識され始めると、XMLは再評価され、仮想化技術の進展やプロセッサ性能の向上によるプラットフォームの性能向上とも相まって、データ管理・統合を実現する有力な技術基盤になった。
いまやXMLは、非構造化データの急増と複雑化したシステム環境への対応をはじめ、情報の戦略的利用、アプリケーションのマッシュアップ型開発、市場や環境の変化に対する即応性など、現在の企業で必要とされる多くの課題に対して、XMLは効果的なソリューションを提供するとみられている。今回の特集では、これまでその実力が過小評価されてきたXMLについて、現在の市場概要を紹介し、現在市場に提供されている主なXMLデータベース製品とデータ連携ツールについて紹介する。
急成長するXMLデータベース市場
柔軟なデータ構造が企業の課題を吸収
XMLデータベースが普及を加速しそうな兆しを見せ始めている。これまでデータの検索・抽出といったデータベース管理システム(DBMS)の基本要件でパフォーマンスの低さが指摘されてきたが、技術の進展と製品の成熟、プラットフォームの性能向上によって克服されつつある。この数年で企業内に急増した非構造化データに対する管理ニーズの高まりが、XMLデータベースの需要を押し上げている。連携ツールの登場により、XMLデータベース自体の適用領域が、従来の電子商取引におけるデータ交換から、社内情報資産の効率管理・活用や社内外システムとのデータ連携へと拡大し始めた。
これまで企業は、サーバ統合やアプリケーション統合、仮想化技術など利用してITシステムのインフラを簡素化し、複雑性を低減させてきた。これらのシステムは、ほとんどがWebアプリケーションを中心に利用される情報系のプラットフォームで、処理量が増加するにつれ、比較的安価なサーバを増設するスケールアウトの手法によって、処理性能が向上されてきた。
このため、管理の必要なサーバが増加し続け、運用・管理に費やす手間とコストが増大していた。また、各部門ごとに設置されるファイル・サーバなどもシステム環境を複雑化する要因の1つになっており、これらをシンプルな環境に統合できれば、それだけで運用・管理コストは低減できた。
...続きはPDFをご覧ください。
御相談、ご質問はこちら |
サービスご案内資料や、特別資料「マニュアル作成の効率化とコストダウンを実現するポイントとは? 」がダウンロードできます。 |
最新事例の公開情報や、イベント・セミナー情報をお届けします。 |