XMLとは

XMLとは

XMLはeXtensible Markup Languageの略です。1998年2月に発表され、現在までの間にIT業界では深く浸透してきました。訳すと"拡張可能なマーク付け言語"となります。マークアップ言語とは文書の構造やレイアウト情報を記述するための言語でHTMLなどもその仲間です。

XMLは様々あるマークアップ言語の一つ

XMLは様々あるマークアップ言語の一つ

元の文に印し付け(マークアップ)したというイメージ

XMLはマークアップ言語の中でも拡張性が高く、インターネット上でデータを表現できるためコンピュータ同士のデータ情報交換の手助けになります。

データ情報交換に役立つXML ~既存の方法と何が違う?~

今まで、インターネット上のデータの交換方法としてはCSV(Comma Separated Valuesの略)という形式が主流でした。データをカンマ(",")で区切って表します。

CSVであらわした様子

本来は、Excelのような表計算ソフトやOracleなどのデータベースなどが使用するデータ保存形式でしたが、とても汎用性が高かったため色々なアプリケーションソフトに対応することができ、異なるアプリケーション同士の情報交換にも流用できました。しかし、CSVには弱点がありました。

それは、「保持しているデータの意味がわからなくなってしまう」ことです。もう1つの問題は、「一旦、情報交換形式を決めてしまうと、後で変更しにくい」ことです。

CSVの弱点

数字や文字の羅列で意味がわからない!何番目にどの項目があるのか覚えておかなくてはいけない!

これを克服するのがXMLです。先ほどのCSVのデータをXMLで表してみましょう。

<受注情報>
 <管理番号>506749</管理番号>
 <分類>003</分類>
 <受注分類>本店</受注分類>
 <品名>ソフト一式</品名>
 <受注日時>2006/01/01 12:00:00</受注日時>
 <送信日時>2006/01/02 00:00:00</送信日時>
 <顧客番号>B-0203</顧客番号>
 <金額>
  <商品合計>100000</商品合計>
  <消費税>5000</消費税>
  <送料>2000</送料>
 </金額>
</受注情報>
  

どのデータが何を意味しているのか、すぐ分かる!

まず第一に、データにそれぞれタグ(見出し)がついていて、値の意味が理解できます。値の意味がタグで表現できているので、順番に関係なく新データを追加したり移動することが可能です。さらに、階層構造になっていて、複雑なデータ構造を表現することが出来ます。

<受注情報>
 <管理番号>506749</管理番号>
 <分類>003</分類>
 <受注分類>本店</受注分類>
 <品名>ソフト一式</品名>
 <受注日時>2006/01/01 12:00:00</受注日時>
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  <商品合計>100000</商品合計>
  <消費税>5000</消費税>
  <送料>2000</送料>  
  <手数料>500</手数料>
 </金額>
</受注情報>
  

新しくデータが追加されても意味が分かる。他の構造はもとのままだから分かりやすい。

ITで扱うデータは統一されておらず、様々な形を持っており複雑でワガママなものばかりです。今までは、これをエンジニア達が無理やりCSV形式に合わせながらデータ交換をしてきましたがXMLを使えば、今のデータそのままを表現することができるため、形式について頭を抱える必要はありません。

今後も、XMLはITでのデータ交換の主流であり、更に用途が広がっていくことは間違いありません。XML文法もどんどんアップグレードしているので、業界の流れに遅れないようしっかりキャッチアップしていきたいですね!

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