フィリピンおよびセブ島におけるオフショア開発の意識調査レポート

2008年7月25日
株式会社サイバーテック

7月1日から7月15日にかけて行われました、フィリピンおよびセブ島におけるオフショア開発の意識調査の結果が出ましたので、集計・分析いたしました。

  • 期間:2008年7月1日 ~ 2008年7月15日
  • 調査方法:インターネット
  • 回答数:53件

Q1.「セブ島」に行ったことがありますか?

サイバーテックの開発センターがあるため、セブ島への渡航状況について調査した。僅か8%の人が行った事があるとの回答で、残りの92%の人が行った事が無いという結果となった。

XML/XML DBのサイバーテック:Q1.「セブ島」に行ったことがありますか?/はい8%、いいえ92%

Q2.「セブ島」からイメージされるものはなんですか?(複数選択可)

イメージ調査では海、リゾート、砂浜、椰子の木といったような意見が目立って多かった。セブはアジア有数の南国リゾートであり、景色に関する印象が強い。また、フィリピンの名産であるマンゴーについてはあまりイメージが強くなく、ココナッツよりも回答が少なかった。国内で販売されているほとんどのドライマンゴーがフィリピン産であるがあまり浸透していないようだ。

XML/XML DBのサイバーテック:Q2.「セブ島」からイメージされるものはなんですか?/リゾート43件、海47件、砂浜25件

Q3.フィリピン人の多くは、明るく素直で友好的なだけでなく、諸外国の文化を柔軟に取り入れることができることをご存知でしたか?

オフショア開発における現地採用のポイントである、国特有の気質についての調査項目である。フィリピン人の気質については54%と半数以上の方が知っていると答えた。

XML/XML DBのサイバーテック:Q3.フィリピン人の多くは、明るく素直で友好的なだけでなく、諸外国の文化を柔軟に取り入れることができることをご存知でしたか?/はい54%、いいえ46%

Q4.フィリピンでは英語を話せる人が世界で3番目に多い国であることをご存知でしたか?

知っていると答えた人が58%と、約6割の人がフィリピンでは英語を良く話しているという認識があった。フィリピンでは英語は公用語として位置づけられている。そのためフィリピンでは国民のほとんどが英語を話すことができるという環境となっている。

XML/XML DBのサイバーテック:Q4.フィリピンでは英語を話せる人が世界で3番目に多い国であることをご存知でしたか?/はい58%、いいえ42%

Q5.フィリピン全体では、IT 関連学科卒業生が年間3万人を超えていることを知っていましたか?

知っていると答えた人は、僅か10%となった。フィリピンはIT関連に力を入れ始めてはいるが、日本での認識は薄いことがわかった。このような情報が大々的に話題にあがることが今までは少なかったが、2008年になってからIT事情について度々情報提供(※1)されているので、今後に期待したい。
※1 @IT、JICA、ZDNet Japan Blog、JETRO等のWEBページで記事が掲載されている。

XML/XML DBのサイバーテック:Q5.フィリピン全体では、IT 関連学科卒業生が年間3万人を超えていることを知っていましたか?/はい10%、いいえ90%

Q6.フィリピンでは日本と同レベルの情報処理技術者試験が受けられることを知っていましたか?

Q5と同じく、知っていると答えたのは15%に留まった。現地のエンジニアの能力を知る上でも分かりやすい目安となるのだが、今のところ日本での認知度は低く浸透していないことが伺えた。

XML/XML DBのサイバーテック:Q6.フィリピンでは日本と同レベルの情報処理技術者試験が受けられることを知っていましたか?/はい15%、いいえ85%

Q7.米国企業のアクセンチュアやアマゾン、トレンドマイクロがフィリピンに開発センターを所有していることを知っていましたか?

米国企業のフィリピンオフショア化について知っていると答えたのは29%と、約3割である。フィリピンのIT事情に関する調査項目の中でも若干高い数字となった。海外での事業を行う際、大手の米国企業は信頼性や将来性について大々的に公表するため、フィリピンのIT事業へは大きく貢献していると言える。

XML/XML DBのサイバーテック:Q7.米国企業のアクセンチュアやアマゾン、トレンドマイクロがフィリピンに開発センターを所有していることを知っていましたか?/はい29%、いいえ71%

Q8.日系企業でも約40社がフィリピンにソフトウェア開発拠点を所有していることをご存知でしたか?

日系企業のフィリピンでの開発拠点への進出については、米国企業の回答から6ポイント高く、35%の人が知っているとの回答だった。

XML/XML DBのサイバーテック:Q8.日系企業でも約40社がフィリピンにソフトウェア開発拠点を所有していることをご存知でしたか?/はい35%、いいえ65%

Q9.オフショア開発に期待することは何ですか?(複数選択可)

「開発コストの削減」に期待をしていると79%の人が答え、最も多い回答となった。次いで「日本語対応」「クオリティーの高いシステム構築」となった。回答者の約8割は、海外での開発をする一番のメリットはコストの削減であると捉えていることが認められた。

XML/XML DBのサイバーテック:Q9.オフショア開発に期待することは何ですか?(複数選択可)/開発コストの削減42件、日本語対応29件、クオリティーの高いシステム構築23件、エンジニアの充足19件、納期短縮14件、英語対応13件、国際展開への発展8件

Q10.海外でのオフショア開発を利用したことがありますか?

この質問に対して、34%の方があると回答。うち、開発依頼先の国は中国、インドが多く、次いでベトナムが上位にあがった。先のアンケート項目であがった海外オフショア開発の一番のメリットとされるコストの削減だが、1位の中国と2位のインドは物価と賃金の上昇と共に、この先どのように順位が変動するのかが注目される。この質問に対して回答した人の中には複数の国を選択された方も多く、オフショアを利用したことのある人はいくつかの国を経験していることがわかった。

XML/XML DBのサイバーテック:Q10.海外でのオフショア開発を利用したことがありますか?/はい34%、いいえ66%

XML/XML DBのサイバーテック:Q10.海外でのオフショア開発を利用したことがありますか?/中国13件、インド7件、ベトナム2件、フィリピン1件、オーストラリア1件、韓国1件、ブラジル0件

Q11.サイバーテックの開発センターが「セブ島」にあることを知っていましたか?

サイバーテックのセブ開発センターについては31%の人が知っているとの回答結果となった。Q8の日系企業の進出調査とほぼ同じ約3割の認知度であるが、その中の大多数は大手企業の拠点であり、サイバーテック1社の開発センターの認知度としては非常に健闘していると言える。

XML/XML DBのサイバーテック:Q11.サイバーテックの開発センターが「セブ島」にあることを知っていましたか?/はい31%、いいえ69%

Q12.フィリピンのオフショア開発について、セミナーや相談会があれば参加してみたいと思いますか?

この質問に対しては35%の人が「はい」との回答だった。これは非常に高い結果であり、まだまだオフショア開発に対する関心は高いことが伺える。

XML/XML DBのサイバーテック:Q12.フィリピンのオフショア開発について、セミナーや相談会があれば参加してみたいと思いますか?/はい35%、いいえ65%

総括

今回の調査では、業界、業種、役職等偏りなく回答頂いた。それぞれの方面の方に今回のオフショア開発意識調査への関心があることが伺える。今回の調査内容は、ニーズや物価など時代の流れと共に変動して行くため、今後も調査を続けて行く予定である。

フィリピンのIT事情についての知識理解の項目では、約3割の理解度に留まったが、オフショア開発自体への関心は高いことがわかった。また、今年で設立から3年目となるサイバーテックのセブ開発センターの認知度は、大手企業の認知度とほとんど差のない結果となった。フィリピンでのオフショア開発セミナーに関しては、フィリピンでの開発に対する関心が高い反面、知識理解の部分が低いことを受け、今後継続してセミナーを開催し情報提供をしていく予定である。実際にセミナーへの参加をしてみたいという人が35%という数字からも関心の高さが伺える。

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