AIの性能向上に伴い、ディープラーニング(深層学習)技術を活用したニューラル機械翻訳は実用化が進んでいますが、コンピュータ支援翻訳(CAT)ツールの併用により翻訳メモリも活用することが一般的です。
マニュアル作成システム「PMX」の翻訳支援ツール連携機能は、コンピュータ支援翻訳ツールと連携することで、多言語マニュアルの翻訳コスト削減や、現地拠点でのローカライズ、あるいは対応言語をさらに増やすための、画期的なオプションです。
AI翻訳は、第1世代といわれる、文章を単語や文節(フレーズ)にバラバラにしてから逐語訳をするルールベース翻訳(RBMT:Rule-Based Machine Translation)から始まりました。その後、対訳コーパスを利用する統計翻訳(SMT:Statistical Machine Translation)の第2世代を経て、現在の第3世代のニューラル機械翻訳(NMT: Neural Machine Translation)の登場で飛躍的に進歩を遂げました。その後、ディープラーニング(深層学習)によるAIの性能向上により、ニューラル機械翻訳はさらに著しい性能向上を実現しました。特にマニュアルなどにおいては、人手翻訳に代わり、AI翻訳の実用化が進みつつありますが、そのような中、翻訳業務を支援するためのコンピュータ支援翻訳(CAT:Computer Assisted Translation)ツールが注目されています。
サイバーテックが開発・販売を行う、マニュアル作成システム「PMX」は、コンピュータ支援翻訳ツールとのシームレスな連携を行うためのフレームワークを有しています。これにより、翻訳支援ツールごとのアダプタソフトを導入頂くことで、様々なコンピュータ支援翻訳ツールとの連携が可能となり、ニューラル機械翻訳に加え、翻訳メモリ(TM:Translation Memory)も併用する事で、翻訳の内製化や翻訳コストの削減を実現することが可能となります。
例えば、多言語マニュアルのコンピュータ支援翻訳(CAT)ツールとして代表的なものであるTrados(トラドス)と「PMX」を連携することで、「PMX」が保有するブック形式にまとまったソース言語の構造化コンテンツを、Tradosに対して翻訳依頼という形でデータ共有し、Tradosによる訳文コンテンツをまとめて「PMX」に戻す事が可能となります。従って、翻訳支援ツールに蓄積される翻訳メモリをより効果的に活用できるようになり、多言語マニュアルの翻訳コスト削減や、現地拠点でのローカライズ、あるいは対応言語をさらに増やす事が可能です。
また、Tradosに限らず、memsource、memoQなど、様々なコンピュータ支援翻訳ツールに応じたアダプタソフトとフレームワークにより、ディープラーニング技術を駆使したAIにより日々進化するAI翻訳の技術を活用することが可能となります。
マニュアル作成システム「PMX」とTradosに代表されるコンピュータ支援翻訳ツールとの連携オプションを活用し、翻訳メモリとAI翻訳を組み合わせることにより、以下の効果を得る事ができます。
マニュアルなどの翻訳を外部委託する際には、文字数により大幅に費用が変わってきます。マニュアル用CMS「PMX」では、改訂部分を把握することが可能となりますので、ソース言語の改訂部分のみをコンピュータ支援翻訳ツールに連携し、翻訳依頼をすることで、翻訳対象の文字数を抑えることにより、翻訳コストを抑える事ができます。
グローバル展開をされており、既に各国に支社や販売拠点が存在する場合は、AIによるニューラル機械翻訳とマニュアル用CMS「PMX」、コンピュータ支援翻訳ツールとの連携オプションを駆使することで、それぞれの地域特性に応じた形でマニュアルの翻訳を進めることが可能となります。
マニュアルの多言語化は、顧客満足度の向上だけではなく、現地向けサポートの工数を削減することにつながります。単一言語のマニュアルであればもちろん、既に複数言語で運用中である多言語マニュアルが存在する場合であっても、さらに対象言語を増やすことは言語数分だけ初期翻訳コストが必要ですが、AIによるニューラル機械翻訳を活用することで、初期翻訳コストを大幅に削減することが可能となります。
コンピュータ支援翻訳ツールとの連携機能はオプションとなっておりますが、同オプションを使わない場合でも、トピック単体でのXMLファイルを手動で受け渡しをすることで、「PMX」ではコンピュータ支援翻訳ツールを活用することが可能です。
また、サイバーテックではTradosをはじめ、memsource、memoQなどのコンピュータ支援翻訳ツール自体の導入も承っておりますので、全ての仕組みをワンストップで入手いただくことが可能です。
御相談、ご質問はこちら |
サービスご案内資料や、特別資料「マニュアル作成の効率化とコストダウンを実現するポイントとは? 」がダウンロードできます。 |
最新事例の公開情報や、イベント・セミナー情報をお届けします。 |