今回はXMLを扱う様々なツールやソリューションを紹介します。サイバーテックが提供するXMLデータベースもそのうちの一つですが、データベース化する前のデータ作成や編集、コンバート、出力ツールも世の中に数多く存在するのです。
Word 2 XML (株式会社デジタルコミュニケーションズ)
MS-Wordで保存された大量のビジネス文書をXMLに変換したい、MS-Wordを使って執筆した原稿をXML形式のコンテンツとして保存したい、というニーズに最適です。留意しなければいけないのは、「XMLで構造化する」という事を忘れないで下さい。文書を構造化することなくXMLに変換してもあまり意味がありません。見た目の情報を構造、コンテンツの内容を分離して再利用しやすいXMLにする事に意味があるのです。記事の入稿システムのエディタや保険約款の編集などでWordを利用する用途で用いられます。
http://www.sgml-xml.jp/tools/word2xml_manu.html
Allora -アローラ (株式会社クライム)
リアルタイムで、双方向のXML-RDBマッピングが可能なJAVAベースのミドルウェアです。基幹システムの一部データを情報系システムで再利用する用途で使われます。RDBとXMLデータベースを1対1で双方向変換したい場合は、このようなマッピングツールの利用が最適です。RDBで構築された基幹システムから製品型番と基本スペック情報を取り出し、情報系のカタログシステムに連携する場合ような用途で使われます。
http://www.climb.co.jp/soft/allora/
ASTERIA WARP (インフォテリア株式会社)
DataSpider Servista (株式会社アプレッソ)
EAIツールを使うと、マッピングツールよりもより複雑な変換処理が可能となります。また、RDBだけでなくテキストファイルなど様々なデータソースにも対応します。複数のシステムから異なった形のデータを取り込みたい場合や、XMLデータベースから他の様々な形式に変換したい場合は、EAIを利用する事で個別に開発していたバッチプログラムの開発量を減らす事ができます。
https://www.cybertech.co.jp/xml/xmldb/middle/asteria/
https://www.cybertech.co.jp/xml/xmldb/middle/dataspider/
METAWORKS (株式会社ロココ)
カタログや書籍制作のコンテンツ管理システムにおいて、コンテンツをXMLデータベースで一元管理します。その際、InDesignというDTPツールでレイアウトを作成しそこにデータソースを流し込む事で、プリプレス工程の組版作業を自動化する事ができます。ある程度決まったレイアウト(小組みなど)にデータを流し込み、大量ページの印刷データを作成する際に威力を発揮します。逆にレイアウトがまちまちで各ページ毎のデザイン要素が重要視される雑誌やチラシなどには向きません。最近では、印刷物の制作だけでなく電子書籍や電子カタログに展開する目的でコンテンツをデータベース化するお客様も増えています。このような自動組版ソフトの他に電子書籍変換ツールやWeb-CMSとの連携も忘れてはいけないポイントです。
http://www.metaworks.jp/
AH Formatter (アンテナハウス株式会社)
学習参考書や書籍、論文などテキスト中心のコンテンツでページ毎のデザインがある程度統一されている出版物の制作には、スタイルシートを使った自動組版ツールを使い、入稿用のPDFを自動生成します。InDesign等のDTP系の自動組版はページ単位のレイアウトを組む必要がありますが、スタイルシートを使った自動組版は、スタイルシートで定義したページ共通のレイアウト情報にコンテンツを流し込む方式になるので、大量ページの出版物を一度に作成する事ができます。紙の出版物からタブレット用の電子書籍、携帯用の電子書籍を再利用する際に画面サイズの違いや1ページに収まる文字量を考慮する必要がありません。元データをXML形式で保存するメリットは、EPUBやHTML5等に変換しやすい所にあります。
http://www.antenna.co.jp/AHF/
Stylus Studio XML IDE (日本プログレス株式会社)
XSLTやDTD、X-path、X-QueryなどW3Cで標準化されているXMLをプログラミング言語と捉えた場合、プログラミングを効率化するための機能がエディタに求められます。XMLの記述ルールの適用やプログラミングした結果の確認、DTDやXMLスキーマを使ったバリデーションチェック、XMLドキュメントのパーシング(構文解析)などの高度なプログラミングに対応したツールを使う事をお勧めします。高機能なフリーのXMLエディタも多数ありますので、目的に合わせて選択する事をお勧めします。
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